親子で一緒に楽しみながら考えるマネー入門です。

貯金や学習など、夢や目標に近づくヒントをお届けします。

子どもにお金のことを教える大切さ

お金のことを話してみよう!

日本では、お金のことを話すことはよくないという風潮があると言われています。みなさんの中にも、なんとなく「お金のことを話すことははしたない」と感じてしまっている人もいるのではないでしょうか。たしかに、会ったばかりの人に「あなたの年収はいくらですか?」「何に投資をしていますか?」といったようなことを聞くのは失礼かもしれません。“お金のことを話す”というと、このようにプライベートなことに踏み込むことだと思っている人も多いかもしれませんが、それは全く違います。

たとえばお子さんにお菓子をひとつ買ってあげたとき、ただ買って与えるだけでは、そのお菓子の値段やそのお金の価値をきちんと理解させることは難しいです。しかし、「お金とは何か」「親がどうお金を手に入れているのか」「どうやってお金を使うのか」などお金についての知識や考え方を知っていれば、買ってもらったお菓子がどれくらい大切なものなのかを考えることができるようになるはず。

お金はとても生活に密着。“お金のことを話す”というのは、日頃の生活の中でお金についての知識や考え方をシェアすることでもあります。知識や考え方が身につくことで、自分自身でお金のことを考えていけるようになります。

成人年齢が18歳に引き下げられた

スマートフォンの普及でだれでもすぐに様々な情報にアクセスできるようになり、2022年4月からは成人年齢が18歳になったことで10代のうちに親の同意なく契約ができるものが増えました。クレジットカードや投資など、きちんと知識を身につけずにはじめると、大きなリスクを負うものが若いうちから身近になってきているのです。

リスクから身を守るためには、きちんとした知識をあらかじめ身につけておく必要があります。お金のリテラシーをつけることは、子どもたちにも、そして私たち大人にも、とても大切なことです。日々様々な仕組みが変化し、新しいものやサービスが登場する中で、”お金のことを話さない”のではなく、積極的にお金のことを話して知識をシェアし、ぜひお子さんと一緒にお金の価値観をアップデートしていってください。

プロフィール
横川 楓
1990年生まれ。経営学修士(MBA)、ファイナンシャルプランナー(AFP)などを取得し、現在は「やさしいお金の専門家/金融教育活動家」として活動。
「誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーにお金の知識を啓蒙、金融教育の普及に取り組んでいる。2022年1月には一般社団法人金融教育推進協会を設立し、代表理事となる。
マネーコンテンツ制作やアドバイザー、セミナー講師、雑誌・WEB・テレビなどメディア出演多数。著書に『ミレニアル世代のお金のリアル』(フォレスト出版)。

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