マニー
だから物と物の交換といっても、数を増やして価値を同じにできるような仕組みになっていったんだ。
「物品貨幣(ぶっぴんかへい)」といって、貝、布、穀物、砂金(さきん)などが実際には使われていたよ。
あかね
でも、なんでそこから今のお金に変わったの?
マニー
ながくつかっていると、貝は割れてしまったり、穀物や布は状態が悪くなってしまうこともあったんだ。
そこで長く保存していても状態が変わらない金属で、まずお金が作られるようになったんだよ。
日本では西暦700年頃に「富本銭(ふほんせん)」や「和同開珎(わどうかいちん)」という金属のお金が作られていたと言われているよ。
紙のお金が作られたのは、それよりずっとあとなんだ。
あかね
すごい!約1300年も前からお金はあったんだね!
解説説明
お金がまだ存在しない時代、昔の人は自分の持っている物と相手が持っている物を交換する物々交換(ぶつぶつこうかん)で、必要な物を手に入れていました。でも、ゲームを持っている人がぬいぐるみを欲しがっているとは限らず、そうするとゲームが欲しいけどぬいぐるみしか持っていない人は、必要なときに必要なものが手に入らなくなってしまいますよね。
そこで次に、貝、布、穀物、砂金(砂金)など、持ち運びがしやすく、必要としている人も多く、物の価値に対して量が調整しやすい物が物品貨幣(ぶっぴんかへい)としてほしいものを手に入れる手段として使われるようになりました。物がお金のかわりだったんです。
でも、貝は割れてしまったり、布は汚れてしまったり、穀物は状態が悪くなってしまうこともあります。持ち運びやすさだけではなく、保存のしやすさも大切ですよね。
そこでメインで使われるようになったのが、金属のお金です。金、銀、銅は壊れたりもせず、たくさんの同じ形のお金を作ることができます。その後、紙をたくさん作る技術も生まれ、紙幣も誕生しました。
ちなみにお金に関する漢字って「貝」がつくものが多いんです。貝がつく漢字、いくつ思いつきますか?