あかね
お菓子を買う時は500円とか100円を使うことが多くて、おつりで1円とか5円とかをもらって…。
たまに紙の千円を使うこともあって、お年玉で1万円をもらったこともあるし…。
6種類かなぁ?
マニー
惜しい!今日本で作られているお金はね、全部で10種類あるんだよ!
紙のお金が4種類で、金属のお金が6種類。
お母さんがおいてくれたお金、なんて書いてある?
あかね
あ、5千円って書いてある!
マニー
そう。お札には千円と1万円のほかに、5千円と2千円もあるんだよ。
あと、金属のお金は、50円もあるよね。
何が描いてあるかを見てみるのも、結構おもしろいんだよ!
お母さんがくれた5千円は、お金の中でも金額が大きいお金だね!
あかね
そういうことか~!
解説
今日本では紙のお金が4種類、金属のお金が6種類の、全部で10種類のお金があります。
まずは紙のお金である紙幣(しへい)からご紹介していきましょう。
①紙幣
・1万円札
日本で発行されているお金の中で、一番大きな金額となっているのが1万円札。
表には福沢諭吉(ふくざわゆきち)、裏には京都の寺院、平等院(びょうどういん)にある鳳凰像(ほうおうぞう)の絵が描かれています。
福沢諭吉と言えば、「学問のすすめ」。『天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず』という言葉も有名で市。
海外の文化を日本に持ち込み、保険の制度を作ったり、日本の中央銀行である日本銀行の設立にも貢献しました。
・5千円札
表には樋口一葉(ひぐちいちよう)、裏には江戸時代を代表する画家、尾形光琳(おがたこうりん)の「燕子花図(かきつばたず)」が描かれています。
樋口一葉は明治時代に活躍した小説家。女性が女性として活躍するのが困難な時代に、女流小説家として活躍していたことが評価され、5千円札に選ばれたとされています。
・2千円札
表には沖縄の守礼門(しゅれいもん)、裏には「源氏物語絵巻(げんじものがたりえまき)」と「紫式部日記絵巻(むらさきしきぶにっきえまき)」が描かれています。
2千円札が発行された2000年、色々な国のトップが集まる会議「九州・沖縄サミット」が開かれることになっていたことから、沖縄の文化財である守礼門が選ばれました。
・千円札
表には野口英世(のぐちひでよ)、裏には富士山と桜の絵が描かれています。
野口英世は世界的な細菌学者で、医者として活躍し、黄熱病(おうねつびょう)という病気のワクチンを開発しました。
②貨幣
・500円
表には桐(きり)、裏には竹(たけ)、たちばな(たちばな)と年号が描かれています。
ニッケル黄銅(おうどう)という素材で作られているんですよ。
・100円
表には桜、裏には数字の100と年号が描かれています。
もともとは銀で作られていましたが、銀の値段が高くなったことにより、白銅(はくどう)という素材に変更になりました。
・50円
表には菊(きく)、裏には数字の50と年号が描かれています。
このデザインは、公募により決定されました。
50円も100円と同じ白銅(はくどう)という素材で作られています。
・10円
表には京都の寺院、平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)と唐草(からくさ)、裏には常盤木(ときわぎ)と年号が描かれています。
10円は青銅(せいどう)という素材で作られていて、色味は茶色です。
・5円
表には稲穂、歯車、水、裏には双葉と年号が描かれています。
5円は黄銅という素材で作られていて、黄色っぽい色をしています。
・1円
表には若木、裏には数字の1と年号が描かれています。
今発行されている貨幣の中で一番古いのがこの1円。2005年でなんと50年をむかえたんです。
お金によって描かれている物や人、素材が違っておもしろいですよ!
また、お金のデザインはたまに変更になるので、今のデザインが見れるのはあとちょっとかもしれません。
一度、お父さんやお母さんと一緒に並べてみてみましょう。